【東京から島根へ移住して1年。個人的に印象に残った『津和野〈珍〉百景』】

私は島根県津和野町というところに住んでいます。東京から移住してちょうど1年ほど。生まれて初めて触れる山陰地方の文化・人・自然を、いろいろと体験してきました。

 

 

津和野町の中心街は〈小京都〉と称され、城下町の風情が残っています。さらに周囲は山に囲まれ、津和野を流れる高津川は清流日本一にも輝いたこともあり、自然の恵みがたっぷりです。

さらに幕末の津和野町を描いた『津和野百景図』と現存する文化遺産が、昨年、日本遺産として認定されました。

 

 しかし1年間津和野で過ごして来た中で、「これ、すごくない?」と感じてきた場所が幾つかあります。百個とまではいきませんが、数ある中から厳選して「五つ」、ピックアップして紹介してみようと思います。

 

其の一「ワシバラ地区の火祭り

 

ワシバラ地区で行われる火祭りです。神輿を担いで火に飛び込みます。熱いです。熱いですが、お神酒をいただいて酔っ払ってるので感覚が鈍ってます。何でも「火の神様の怒りを沈めるために、火に飛び込んで鎮火させる」のだとか。神様、逆ギレしないか心配。

 

其の二「津和野 草格闘技部」

 

 毎週水曜日の夜に開催されている、格闘技クラブです。アメリカで総合格闘技を習っていた者、高校時代ボクシングでインターハイに出場した者、ブラジリアン柔術家の先生・・・。多種多様な男たちが殴り合っています。ある人は、ヘッドギア(頭を守る防具)を付けずにスパークリングを行います。もちろん危ないので、真似しないでくださいね。

 

其の三「城跡からの絶景」

 

とても綺麗です。半端じゃない。どうやってこれらの石垣を山の頂上まで運んできたのか、謎に包まれています。ここでプロポーズされたら、女性はきっとイチコロです。これが噂の『殿様プロポーズ』。 「私の正室になってください」 「喜んで♥だけど、側室は作っちゃダメですよ」 的な。 無理か。

 

其の四「美味い料理店が、めっちゃある」

 

 これは驚きました。人口7500人前後の町なのに、イタリアン、寿司屋、洋食屋、バー、などなど多種多様なお店があるのは、観光地だからか。町民が週替わりでシェフを担当しているコミュニティキッチンさえもあります。しかもどの店もとても美味しい。だから住んでいると、気をつけないとめちゃくちゃ太ります。美味しいって、罪ですね。

 

其の五「奥に行けば行くほど、住民のパワーがやばい」

 

これはとても驚いていることなのですが、いわゆる奥まった場所にある集落ほど、考えていることが破天荒(良い意味で)な人が多い気がします。集落の存続をかけて『ナメクジ油』を作って特許申請したり、そこらへんのマムシを捕まえてきて『マムシ養殖場』を作ったり、集落の子作りを奨励するために『性教育組合』なるものを作り夜な夜な集まってアダルトビデオを見ようとしたり・・・。 一見するとおかしな、ぶっ飛んだアイデアがたくさんあるのですが、どれも集落の活性化を目指してもの。「生き残ろう」というパワーは、奥地に行けば行くほど、強い気がします。

 

如何だったでしょうか。『津和野〈珍〉五景図』。東京育ちの私は、驚きと新鮮に溢れた生活を送っています。でもまだまだ僕は、津和野のことを知らない。でもとにかく、ブログの書くネタには困らない場所だと思います。 津和野に訪れた際には、一風変わった刺激的な場所を案内するので、ぜひご一報を!